診療案内

調節麻痺剤点眼による屈折検査について


1)目薬を点眼する理由について

近くの物を見ようとする時は、目の中の筋肉が緊張して水晶体の厚みを増しピントを合わせます。この働きを調節といいます。
一方、目の屈折度(近視・遠視・乱視など)は、ほとんど調節をしていない状態の時に検査をしないと正確に知ることは出来ません。
特に子供ではこの調節を完全に取ることが出来ない為、調節を麻痺させるお薬を点眼して検査する必要があります。


2)目薬を点眼することによって
  起こる目の変化

■調節麻痺
物を見ようとしてもピントが合わせにくくなり、特に近くが見にくく老眼のようになります。これはミドリンの場合だと約3〜5時間、サイプレジンの場合約2日間、アトロピンの場合は2〜3週間続きますので、検査後しばらくは細かい文字などは読みにくくなり、その間は勉強や読書は少しやりづらくなると思います。

■散瞳
ひとみが大きくなり、光があたっても縮まりにくくなるため、まぶしくなる感じるようになります。この変化もミドリンの場合約3〜5時間、サイプレジンの場合1〜2日間、アトロピンの場合は2〜3週間続きます。


3-a)ミドリンによる検査方法と
   一般的な注意について

10分おきに3回点眼し、最後の点眼により30分後に検査します。これはお薬が効いて充分な効果が出るまでに約30分かかるためです。(効き目が悪い時にはもう一度点眼する場合もあります。)
その為、検査はふつう予約で時間を指定して行います。

点眼→(10分)点眼(10分)→点眼→(30分)確認 (点眼)→検査


3-b)サイプレジンによる検査方法と
   一般的な注意について

10分おきに3回点眼します。1時間後お薬の効き目を確認し検査を始めます。(効き目が悪い時にはもう一度点眼する場合もあります。)
検査は予約で時間を指定して行います。また、まれにお薬の副作用で軽い興奮状態が現れることがあります。
これは、お薬の作用がなくなれば自然とおさまりますので、たとえ出ても心配はいりません。

点眼→(10分)点眼(10分)→点眼→(40分)確認 (点眼)→検査


3-c)アトロピンの点眼方法と
   一般的な注意について

乳幼児にアトロピンを点眼した場合、結膜や鼻粘膜から全身に吸収されて、顔面紅潮、発熱、吐き気などの副作用が見られることがあります。したがって点眼にあたっては充分に注意し、点眼時に目頭をしっかり押えて、鼻のほうへ目薬が流れないようにして下さい。





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